毎年5月12日は看護の日です。
看護というと看護師の仕事というイメージがありますが、私たちが普段からしているような家族への身体的・精神的ケアも看護の一種です。
私たちがどんな時でも自分らしさを失わずに過ごすためには、看護の力はなくてはならないものです。
この記事では、看護の日についてご紹介します。
看護の日とは
21世紀の高齢社会を支えていくためには、看護の心、ケアの心、助け合いの心を、私たち一人ひとりがもつことが必要です。こうした心を、老若男女を問わず誰もが育むきっかけとなるよう、1990年に「看護の日」が制定されました。市民や有識者による「看護の日の制定を願う会」の運動がきっかけでした。
「看護の日」は近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんで5月12日に制定されています。
フローレンス・ナイチンゲールはイギリスの看護師で、特に1853年から1856年の間に行われたクリミア戦争での貢献が有名です。フローレンス・ナイチンゲールと看護婦団の働きによって戦争の死亡者数が大幅に少なくなったと言われています。
看護とは
病気になって通院したり入院したりした際に、医師だけでなく看護師にも症状について相談したり困りごとに対応してもらったことがあるのではないでしょうか。
看護とは、本来その人が持つ自然治癒力に働きかけ、回復しやすい環境を整え、健康の保持増進や、病気の予防や苦痛の緩和を行い、生涯を通して、その人らしく暮らしていくことができるよう、身体的、精神的、社会的に支援することです。
具体的には健康増進から疾病予防、病気からの回復、さらには人生の終末期に至るまで、食事や排泄などの日常生活のサポートをするなどがあります。
治療は病気そのものを治そうとすることです。しかし不自由を抱えていたり病気で苦しんでいる人には、治療だけでは満たされない部分もあるでしょう。どんな時も人間らしくあるために治療と看護は切り離せない関係にあるのです。
看護の日イベント
2024年5月12日〜18日までは「看護週間」となり、各地でさまざまなイベントが行われています。
看護職にはどのような業務があるのかを知ってもらうため看護体験イベントや、将来看護師を目指す人のための進路相談、病院に行くかどうかを迷うような健康上の不安などを相談できる「1日まちの保健室」などが開催されます。
興味のある方は、自治体のイベントを確認してみてください。
まとめ
看護の日についてご紹介しました。
苦しいときに誰かに寄り添ってもらうと、安心できたり前向きな気持ちになったりできます。つらそうにしている人や困っている人を見かけたときに、その人の力になろうと思う心はどんな人でも持っているはずです。
お互いを支えあう看護の心を大切にすることで、明るい未来が開けて行くのではないでしょうか。
参考:日本看護協会 看護の日
提供:株式会社さんぽテラス