厚生労働省では、9月1日から9月30日までの1か月を「食生活改善普及運動」の期間としています。
私たちの健康を、一番身近な食生活から改善していこうという取り組みです。
令和4年度の食生活改善普及運動では、「食事をおいしく、バランスよく」をテーマにしています。
この記事では、今日からすぐに実践できる食生活改善策をご紹介します。健康な体を維持し、毎日の生活を充実したものにしていきましょう。
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事
昔から一汁三菜と言われていますが、実際の食事で実践できているのでしょうか。
朝は忙しくてパンとコーヒーだけになってしまったり、昼食を外食で手軽にすませてしまったりと、今では一汁三菜はなかなか難易度が高いものになってしまいました。
食生活改善普及運動では、「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が、1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加」を目標の一つに挙げています。
一汁三菜が難しくとも、ごはん・肉か魚のおかず・お味噌汁や小鉢の組み合わせを意識してみてはいかがでしょうか。
特に最近では、ごはん+肉のおかずだけの食事が増えています。
ここにサラダや野菜の白和え・おひたし・酢の物などを加えてみませんか。
これらはスーパーやコンビニでも買える副菜の一つです。
いつも買う食品に、副菜になりそうなものを一つ加えてみてください。
毎日プラス一皿の野菜
厚生労働省の調査では、日本人の野菜と果物の摂取量は年々減少しています。
そこで打ち出されているのが、「毎日プラス一皿の野菜」の取り組みです。
野菜にはビタミンやミネラル、そして食物繊維が豊富に含まれています。
食生活の洋風化により、現在では特に男性の肥満率が増加しています。
2008年頃から健康診断や人間ドックで腹囲をはかるようになりました。メタボリックシンドロームの基準に該当していないかを調べるためです。
肥満の改善策として運動はもちろん大切ですが、食生活の改善も必須です。
食事指導では「食物繊維の豊富な食品をとりましょう」とすすめられています。
食物繊維は、とりすぎた脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して、体の外に排出してくれる働きがあります。
今日すぐに、自分が好きなものを食べるのをやめるのは難しいかもしれません。まずは、意識して、少しでも野菜を摂るようにしてみましょう。
おいしく減塩
外食や出来合いのものがメインの食生活となると、食塩摂取量を調整できません。
濃い味付けが好まれるため、外食・出来合いのものでは食塩量が多くなる傾向にあります。
自宅で食事をとるときは減塩を心がけてみませんか。
厚生労働省では、1日あたりマイナス2gの減塩をしましょうと呼びかけています。
ですが、減塩して味に物足りなさを感じては、せっかくの食事がつまらなくなってしまいますよね。
出汁を濃いめにとる・柑橘類やお酢で風味をプラスする・香辛料で食欲を増す香りをつけるなどがおすすめです。
あとひとつまみ塩を入れてしまう前に、何かほかの調味料を使えないか考えてみてください。
参考資料:厚生労働省 食生活改善普及運動特設ページ
提供:株式会社さんぽテラス