いい歯(118)のごろ合わせで、11月8日はいい歯の日です。
日本歯科医師会が1993年に、歯科保健啓発活動の一環として制定しました。
他にも、4月18日(よい歯の日)、6月4日(むし歯予防の日)などがあり、歯の健康のためにさまざまなアピールがされています。
どれか一つは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
歯の健康がこのように強くアピールされるのには理由があります。
歯の疾患で思い浮かぶのは、まず虫歯、そして歯周病ですよね。
虫歯や歯周病が進行すると歯の喪失につながります。
結果、食をはじめとした日々の生活に悪影響を及ぼし、全身の健康を損なう恐れがあるからです。
この記事では、「いい歯」のために今日からできる生活習慣をご紹介します。
歯の状態を良好に保ち、健康寿命を延ばしていきましょう。
歯のための健康習慣
①食べたら磨くの徹底
「ご飯を食べたら歯を磨きましょう」と、子どものころから何度も言われているはずです。
実践できているでしょうか?
虫歯も歯肉炎も、歯についた歯垢が原因で起こります。
歯垢はうがいではとれませんが、歯ブラシで磨けば歯垢をこすり落とすことができます。
虫歯予防にも歯肉炎予防にも、食後すぐの歯みがきが効果的です。
②おやつのだらだら食べをやめる
虫歯菌は食べ物の糖分から酸を作り、歯を溶かしてしまいます。
常におやつを食べていると、虫歯菌に栄養を渡し続けているようなものです。
次々と酸が作られ、どんどん歯が溶けていってしまいます。
虫歯になるのを防ぐため、おやつは時間を決めて食べましょう。
そして食べたらもちろん歯磨きしましょう。
③一口30回噛む
消化のためや顎の発達のために、よく噛んで食べようと言われます。
その上、よく噛んで食べることは虫歯予防にも効果があるのです。よく噛むと、口の中にたくさんの唾液が出ます。
唾液の分泌は、虫歯菌が作り出す酸を薄めて歯が溶けるのを防いだり、食べかすなどの汚れを洗い流して口の中をきれいに保つのに必要です。
④歯科での定期検診
口の中に違和感が出てきたり、歯が痛くなってから歯医者に行くと、もうすでに虫歯などが進行しているかもしれません。
口腔内のトラブルを早く発見するためには、歯科での定期検診が欠かせません。
虫歯だけでなく、歯みがきで取り切れなかった歯垢や歯石の除去もお願いできます。
⑤歯ブラシをこまめに交換
毛先が開いている歯ブラシでは、きちんと歯にあたらず、上手なブラッシングができません。毛先が広がっていなくても長く使っていると毛の張りがなくなり、汚れを落とす力も弱まります。
毛先がボロボロのブラシでは、歯茎など口の中を傷つけることもあります。
毎月何日をブラシ交換の日にする、と決めて、定期的に交換しましょう。
まとめ
現在、日本政府は「国民皆歯科検診」の実施を進めています。
虫歯や歯周病などを減らして国民の健康寿命を延ばし、将来的に医療費を削減することを目的としている制度です。
それだけ、国が歯の健康を重要視していることがお分かりいただけるでしょう。
虫歯も歯周病も、一度かかってしまうと治療に時間がかかります。
そして治療しても必ず元に戻るものではありません。
日頃から予防に努め、歯の健康を保ちましょう。
参考:厚生労働省「歯の健康」ページより
提供:株式会社さんぽテラス
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