1964年のオリンピック東京大会をきっかけに、日本では「国民の健康・体力増強対策」が閣議決定されました。
健康を維持し十分な体力をつけることは、私たちの暮らしを豊かで快適なものにしてくれます。
日頃、仕事や家事育児に忙しく運動不足を感じている方でも、運動の大切さはよくおわかりなのではないでしょうか。
この記事では、体力つくり強調月間についてご紹介します。
体力つくり強調月間とは
毎年10月の第二月曜日はスポーツの日です。
夏の暑さがやわらぎ涼しい風が吹いてくる10月は、屋外での運動がしやすい季節ですね。
この10月の1ヶ月間は、「体力つくり強調月間」として国民に健康・体力つくりを呼びかけるさまざまな活動が行われています。
企業が開催するイベントや自治体からのお知らせに、運動関係のものを見かけることが増える時期です。
「体力つくり強調月間」では、全ての国民が日常生活を通して、積極的に健康・体力つくりができるような環境を整えることが目的です。
保健や栄養の改善、体育・スポーツ・レクリエーションが身近なものとなり、誰でも日常的に運動をする社会の実現を目指しています。
スポーツと健康増進
スポーツ基本法には、「スポーツは、心身の健康の保持増進にも重要な役割を果たすものであり、健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠」であると書かれています。
スポーツを楽しんだり日常的な運動を生活に取り入れることで、生活習慣病の予防・改善や介護予防につながります。
少子高齢化の影響もあり、日本の医療費は年々増加の一途をたどっています。
スポーツの普及が国民の健康を増進し、その結果、医療費が減少することも期待されています。
スポーツ実施率の推移
文部科学省が取り組んでいる令和4年第3期スポーツ基本計画では、「成人のスポーツ実施率を週1回以上が70%程度となることを目指す」としています。
しかし令和4年度の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、20歳以上の週1日以上のスポーツ実施率は52.3%にとどまっています。
令和2年度のスポーツ実施率は59.9%だったものが、コロナウィルス感染症の流行などにより下がってしまった結果です。
コロナ禍によって体力の衰えを感じている方もいるかもしれません。
感染症予防は自分を守るためにとても大切なものですが、その一方で運動不足によって健康を損なうのも望ましくありません。
今年の「体力つくり強調月間」をきっかけに、何かひとつ運動やスポーツを始めてみませんか。
体力つくり強調月間のまとめ
身の回りで運動できる場所について、いくつご存じでしょうか。
フィットネスジムやヨガスタジオなど、企業が運営している施設は広告でもよく見かけるかもしれません。
その他にも、自治体のスポーツ施設にあるジム設備やプールなどを活用するのもおすすめです。
天気のよい季節には、大きな公園などでもスポーツイベントが多く開催されています。
わざわざイベントに参加するのは難しいという方は、ウォーキングやジョギングを始めてみませんか。
10月ともなれば夏の苦しい暑さから解放され、外に出て秋の心地よい空気を感じることができるはずです。
参考資料:スポーツ庁 国民のスポーツライフ
公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 体力つくり国民運動
提供:株式会社さんぽテラス
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