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餅の窒息事故について

餅の窒息事故は1月に集中しており、特に三が日に集中しています


餅が喉に詰まったときの正しい応急手当の方法は?


餅を喉に詰まらせた場合、気道が塞がれて、窒息してしまう恐れがあります。そのようなときは、周りの人が直ちに詰まらせた餅を取り除くこと(気道異物除去)が必要です。


餅を喉に詰まらせたときのサイン


餅を喉に詰まらせたときのサイン

次のような症状があるときは、異物が喉に詰まった(気道閉塞)が疑われます。


  • 咳込んだり、苦しそうにしている 。

  • 声を出せず、喉をつかむ動作をする(窒息のサイン(チョークサイン) )

  • 顔色が悪い。

餅を喉に詰まらせたときに、まず行うこと


呼びかけてみて、まず、声が出せるかどうか確認し、声が出せない場合は、喉に詰まった餅の除去が必要です。


咳をすることが可能であれば、できるかぎり咳をさせます。強い咳をすることもできないときには窒息と判断し、大声で助けを呼んで周りの人に119番通報やAEDの搬送を依頼します。


そして、直ちに気道異物除去を行います。救助者が1人の場合、餅を詰まらせたかたに反応がある間は、119番通報よりも異物除去を優先してください。呼びかけに反応がない場合、また、応急手当の間に反応がなくなった場合は、直ちに心肺蘇生の手順を開始してください。



気道異物除去の方法


①背中を強く叩いて詰まったものを吐き出させる「背部叩打法(はいぶこうだほう)」


背中を力強く叩いて詰まったものを吐き出させます。手のひらの付け根部分で左右の肩甲骨の中間あたりを、数回以上力強く叩きます。



②相手の上腹部を手前上方に強く突き上げて、喉に詰まった餅を取り除く「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」


背部叩打法で餅が出てこないときは、次に「腹部突き上げ法」を行います。ただし、この方法は、乳児や妊婦、高度肥満のかたには行ってはいけません


相手の上腹部を手前上方に強く突き上げて、喉に詰まった餅を取り除く方法です。

相手の後ろにまわり、両方の手を脇から通し、ウエスト付近に手を回します。

一方の手で握りこぶしをつくり、その親指側をへそより少し上に当てます。

その握りこぶしをもう一方の手で握って、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。


餅を喉に詰まらせないようにする 4 つのポイント


餅を喉に詰まらせないようにする4つのポイント

(1)餅は小さく切って、食べやすい大きさにしましょう


高齢者はかむ力や飲み込む力が弱いため、餅はあらかじめ食べやすい大きさに小さく切っておきましょう。


(2)先にお茶や汁物を飲んで、喉を潤しておきましょう


餅を食べる前に、先にお茶や汁物などを飲んで、喉を潤しておきましょう。ただし、餅がうまく飲み込めないからといって、お茶などで無理やり流し込もうとするのは危険です。お茶や汁物はあくまでも唾液の補助と考えましょう。


(3)急いで飲み込まず、ゆっくりとかんでから飲み込みましょう


餅を食べるときは、少量ずつ口に入れ、よくかんで食べましょう。よくかむことによって、唾液の分泌も促され、スムーズに飲み込めるようになります。口の中の餅を全て飲み込んでから、次の餅を口に入れるようにしましょう。


(4)かむ力や飲み込む力が弱い高齢者などと一緒に食事をする際は、食事の様子を見守るなど注意を払いましょう


少なめの量を口に入れているか、しっかりかんで食べているかなど食事の様子に注意を払い、見守りましょう。



参考資料:政府広報オンライン「餅による窒息に要注意! 喉に詰まったときの応急手当は?https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202212/2.html」を加工して作成


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