災害が起きるのを防げなくても、準備や工夫によって災害の被害を少なくすることができます。
災害発生時に大切なのは、自分の安全を確保し自分の命を守る「自助」の考え方です。
自分を守ることができなければ、家族や身の回りの人に手を差し伸べる余裕もなくなってしまうでしょう。
自治体や国の救助がすぐに届くとも限りません。
この記事では、自分の安全を確保するために必要な準備や備品についてご紹介します。
非常持ち出し袋とは
ホームセンターなどで「災害時非常持ち出し袋」を見たことはないでしょうか。
リュックサックなどに災害時に必要となる基本的なアイテムを詰めたものです。
こういった便利な袋を買ってもいいですし、自分なりにアレンジした非常持ち出し袋を作るのもいいですね。
具体的には、下記のような備品を用意しておくのをおすすめします。
飲料水
食料品
貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
ヘルメット、防災ずきん
マスク
軍手
懐中電灯
衣類
下着
毛布、タオル
携帯ラジオ、予備電池
使い捨てカイロ
ウェットティッシュ
洗面用具
このほか、乳児のいる家庭はミルクや紙おむつ、ほ乳びんなども必要です。
食物アレルギーのある方は、避難所の食事が食べられるとは限りません。少し多めに食料品を用意したほうがいいでしょう。
持病があり避難所でも対応が必要な場合は、お薬手帳や既往歴などをメモしたものを用意しておくと安心できるでしょう。
自分のライフスタイルに合わせて非常持ち出し袋をアレンジしてみましょう。
その他用意しておきたい備蓄品
災害時には、いつもはスーパーで買えたものも買えなくなる可能性があります。
持ち出し袋のほかにも、備蓄しておいたほうがいいアイテムもご紹介します。
下着、衣類
トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど
カセットこんろ
マッチ、ろうそくなど
持ち出し袋以外の飲料水(1人1日3リットルを目安に3日分ほど)、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど1人につき5食分ほど)
非常に広い地域に被害が及ぶ可能性のある南海トラフ巨大地震では、水や食料について1週間分以上の備蓄が望ましいとの意見もあります。
飲料水とは別に、物を洗ったりトイレを流したりするための水も必要です。
何事も少し多め多めに準備しておきましょう。
まとめ
残念ながら、災害を防ぐためにどれだけ準備をしても、「これだけやれば大丈夫」ということにはなりません。
自分の身の回りや環境について考え、災害時に起きそうな被害を想像してみましょう。
その被害をできるだけ少なくするために、私たちそれぞれが必要な対策をとることが大切です。
もし災害が起きてしまっても、それを大きな被害につなげないために準備をしておきましょう。
参考資料:災害時に命を守る一人ひとりの防災対策
提供:株式会社さんぽテラス