だんだんと気温が低くなり、これから本格的な雪のシーズンを迎えます。
雪の多い地方の方はもちろん、たまにしか雪の降らない地域にお住まいの方も積雪に対しての備えは必要です。
雪に慣れていないと雪による被害を軽く考えがちです。
しかし、雪は時に多くの死者を出すこともある恐ろしさを秘めた自然現象です。
この記事では、雪への備えや雪害対策についてご紹介します。
大雪、暴風雪などへの対策
多くの雪が積もったり、強い風を伴う雪の場合、気をつけるべきポイントがあります。
・在宅している場合
これから大雪や暴風雪が予想される場合は、家から出られない状況や停電に備えて、懐中電灯や携帯ラジオ、食料、飲料水などを準備しておくといいでしょう。
また、大雪や暴風雪の天気の際は、不要不急の外出は避けましょう。
視界が悪く、足元をとられやすい状況のため、思わぬ怪我をしたり事故に巻き込まれたりする可能性があります。
・車に乗る場合
冬に車を運転する場合は、万が一に備えて車の中に準備しておくべきアイテムがたくさんあります。防寒着、長靴、手袋、カイロ、スコップ、牽引ロープ、毛布、飲料水、非常食などを準備しておくと安心です。
冬用タイヤの交換時期は、初雪の1ヶ月前が目安です。はやめはやめにスタッドレスタイヤへの交換やチェーンの装着をしておきましょう。
また、大雪や暴風雪のときは車の運転をできる限り避けてください。
行きは大丈夫だと思っても、雪による事故に遭ったり、渋滞に巻き込まれて帰ってこられないケースが多くあります。
もし雪で立ち往生してしまったら、一酸化炭素中毒を防止するため、車のマフラーを定期的に除雪し、車内の換気も行ってください。
除雪作業の際の注意点
令和3年11月からの雪による人的被害は死亡者99名でした。そのうち除雪作業中の死者は76名にも上りました。
除雪作業中の事故を防止するために、以下のことに注意してみましょう。
除雪作業は家族や近所にも声をかけて2人以上で行う
転落時のクッションになるよう、建物のまわりに雪を残して雪下ろしをする
晴れの日ほど屋根の雪がゆるんでいるので気を抜かない
作業に使うはしごはしっかり固定する
エンジンを切ってから除雪機の雪詰まりを取り除く
作業開始直後と疲れたころは怪我が増えやすいので慎重に行動する
面倒でも命綱とヘルメットをつける
命綱や除雪機などの用具はこまめに点検する
作業のときには連絡用に携帯電話を持って行く
除雪作業は大変な重労働です。作業の合間にはしっかりと休憩をとり、心身に余裕がある状態で取り組むことが大切です。
まとめ
雪害対策についてご紹介してきました。
雪の深い地方の方は、この季節は気をつけることが多くて大変だと思います。
毎年のことではありますが、けして油断せず怪我や事故のないようこの冬を乗り切っていきましょう。
参考資料:消防庁 雪害に対する備え
提供:株式会社さんぽテラス