9月は「防災月間」です。
政府の地震調査委員会によると30年以内に南海トラフ巨大地震が起きる確率は70%程度とされています。名古屋市は、過去に伊勢湾台風や東海豪雨等の災害を経験し、南海トラフ巨大地震の発生も危惧されています。
南海トラフ巨大地震が発生すれば、本市でも甚大な被害が出ると想定されています。
オフィスでできる防災対策
パソコンの転倒防止とデータのバックアップ
オフィスの防災で、比較的簡単に、すぐ取り組めるもののひとつが「パソコンの転倒防止」です。転倒防止ベルトで机に固定したり、粘着マットを使うなど、早速対策を講じておきましょう。
さらに、パソコンの固定とあわせて、データやシステムのバックアップも定期的かつ頻繁に行うようにしましょう。
重要なデータ等は、遠隔地でのバックアップも有効な手段です。
避難経路を確保
出口や廊下、階段等の避難経路に物が置かれていると、避難の障害になります。
例えば、2001年に東京・新宿歌舞伎町で発生した雑居ビル火災は、避難路となるはずの階段が各フロアの物置代わりに使われ、荷物でふさがれていたため、44人の死亡者を出す惨事となりました。
日ごろからオフィスの整理整頓に努めることも大事な防災対策です。
オフィス家具の固定
建物に被害がない場合でも、オフィス家具類の転倒・落下・移動が発生します。
地震の際には、オフィス内のあらゆる物が凶器になりかねません。
重たいコピー機、スチール製の書庫、金庫やロッカーが横倒しになった光景はニュース映像で何度も流れています。
これらの転倒・落下・移動の防止対策は、働く人々や居合わせた来客の身の安全を守るとともに、データや書類といった会社の経営資源を守ることにつながります。
まず身の回りの什器・備品から、耐震確認をはじめてみましょう。
オフィス内の転倒・落下・移動防止対策チェックリスト
背の高い家具を単独で置いていない
安定の悪い家具は背合わせに連結している
壁面収納は壁・床に固定している
二段重ね家具は上下連結している
ローパーテーションは転倒しにくい「コの字型」「H型」のレイアウトにし、床固定している。
OA機器は落下防止をしている。
引出し、扉の開放防止対策をしている。
時計、額縁、掲示板等を落下しないように固定している。
ガラスには飛散防止フィルムを貼っている
床につまづき易い障害物や凹凸はない。
避難路に物を置いていない。
避難路に倒れやすいものはない。
避難出口は見えやすい。
非常用進入口に障害物はない。
家具類の天板上に物を置いていない。
収納物がはみ出したり、重心が高くなっていない。
危険な収納物(薬品、可燃物等)がない。
デスクの下に物を置いていない。
引出し、扉は必ず閉めている。
ガラス窓の前に倒れやすいものを置いていない。
コピー機は適切な方法で転倒・移動防止対策をしている。
引用:東京消防庁 家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック
提供:株式会社さんぽテラス