忙しい生活や外食の増加によって、ついつい速食いになりがちです。
速食いは肥満になりやすいほか、血糖値を急激に上昇させ、血管にダメージを与えるなど、健康被害につながる要因でもあります。
今日のお昼ごはんはどんなメニューでしたか?
よく噛み、ゆっくりとした食事だったでしょうか?ぜひ振り返る機会にしてみてください。 この記事では、速食いを防止するための工夫をご紹介します。
速食いを防止する工夫
ゆっくりとよく噛むことは肥満対策のひとつとされています。
よく噛んで食べることは健康に良いと、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
厚生労働省では、一口につき30回噛む「噛ミング30(カミングサンマル)」運動を提唱しています。しかし、食事の際に一口30回噛むことは簡単にできる習慣ではありません。
皆さんは実際何回噛んでいるでしょうか?
おそらくとても30回には届かない数ではないでしょうか。
それは咀嚼の習慣が身についていないことのほかに、咀嚼が少なくなってしまうメニューである可能性もあります。
柔らかいもの、食べやすいものばかりでは、噛む回数も食事時間も増えません。
のどごしの良い麺類や、かき込みたくなるような丼ものでは、噛む回数が少なくなってしま
います。
咀嚼回数が多かった戦前には、麦などの雑穀・根菜類・高野豆腐などの乾物などがよく食べられていました。よく噛んで食べるには、噛みごたえのある食材や料理を多くすることも大切です。
また、デスクでパソコンを操作しながら、テレビや新聞を見ながらでは、食事や噛むことに集中できません。家族や友人と一緒に、ゆっくりと食事を楽しみましょう。
噛む回数を意識してメニューを選ぶ
では、具体的にどのようなメニューだと咀嚼回数が増えるのでしょうか。
・パンや麺よりご飯、ご飯は白米より玄米
パンや麺類は作るのも食べるのも手軽なので、ついつい選びがちです。
これらは噛む回数が少なくてすむ、柔らかい食材です。
白米に玄米や雑穀などをプラスすれば、噛む回数を増やすことができます。
・ハンバーグより生姜焼き
ハンバーグはひき肉が使われているため、たくさん噛まなくても食べることができます。
噛む回数を意識したメニューにするならば、噛みごたえのある生姜焼きにすると良いと思います。しっかりとした食感の肉料理で満足感を得られる食事にしてみましょう。
・里芋の煮物より、根菜の煮物
芋類のおかずは柔らかいものが増えがちです。
食物繊維の豊富な根菜類の煮物に変えてみるのはどうでしょうか。
速食い防止の食習慣のまとめ
もし速食いに心当たりがあるのであれば、メニューを見直したり、ゆっくりと噛むことを意識してみてください。少ない量で満足感を得ることができ、胃への負担も少なくなるでしょう。
参考資料:農林水産省 みんなの食育「ゆっくり食べる」
提供:株式会社さんぽテラス