朝晩はまだまだ冷え込む今日この頃ですが、外に出ると黄緑の新芽や春の花々を見つけられる季節になりましたね。
春の訪れとともにやってくるのが、私たちを悩ませる花粉です。
2023年の夏は猛暑だったことを覚えているでしょうか。夏の暑さの影響もあり、今年は花粉の飛散量が多くなると言われています。花粉症の人も、まだ発症していない人も、花粉症に対する正しい知識をつけておくことが大切です。
この記事では、おさえておきたい花粉症の基礎知識についてご紹介します。
花粉症とは
花粉症は、アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎の一種で、スギやヒノキなどの主に春の花粉が原因のものを指します。症状としては、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血などが多く見られます。
花粉症以外のアレルギー疾患をもっている方や、家族の方が何らかのアレルギー疾患を持っている人は、アレルギーがない人に比べて、花粉症になりやすいと考えられています。
また、今は花粉症の症状がない人でも、たくさんの花粉にさらされているような状況が続くと、何かしらのきっかけで花粉症を発症する可能性があります。
花粉になるべく接しないようにすることは、花粉症でない人にとっても大切です。
花粉症の主な症状
花粉症は、水のような「鼻水」、繰り返す「くしゃみ」、「鼻づまり」が3大症状です。
これらの鼻症状は呼吸がしづらくなるため、集中力が低下したりよく眠れなかったりと、勉強や仕事、家事に大きな影響を及ぼします。目にもかゆみや異物感が出るなど、花粉飛散量に比例して症状が悪化する人もいます。
また、花粉症を持っている人のなかには、果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇、舌、口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどがあらわれることがあります。
これは、口腔アレルギー症候群と呼ばれており、花粉にあるアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)と、果物や野菜に含まれるアレルゲンが似ているために起こってしまうものです。
花粉症の治療
花粉症の治療は、主に、「対症療法」「アレルゲン免疫療法」「手術療法」の3つがあります。
対症療法では鼻水を抑える抗ヒスタミン薬の飲み薬や、鼻の炎症を抑える点鼻ステロイド薬などがあります。アレルギーの薬というと眠くなる副作用が有名ですが、最近では眠気の出にくい薬も作られています。
アレルゲン免疫療法は、原因となるアレルゲンを投与して、体のアレルギー反応を弱める治療です。数年以上かかる根気のいる治療ですが、薬で強い副作用が出てしまったり、薬だけでは症状が抑えられないような患者さんに向いています。
手術療法は、鼻の粘膜をレーザーで焼く方法などがあります。対症療法でも症状が抑えられない場合などに使われる治療です。
まとめ
花粉症の方は、ニュースで花粉予報をチェックしたり、マスクや花粉防護メガネを身に着けて出かける季節です。まだ花粉症ではない方にはそのつらさがわかりにくいものですが、花粉の諸症状は生活の質を下げてしまう厄介なものです。
花粉症についての知識を身に着け、自分が発症しないようにするのはもちろん、一緒に生活する人のためにも花粉対策をしておきましょう。
参考:アレルギーポータル アレルギーについて 花粉症
提供:株式会社さんぽテラス
Comments