日本人は、欧米と比べて腰の痛みに悩んでいる方が多いと言われています。慢性的な腰痛をお持ちでない方でも、ちょっとした動作のあとに腰が痛んだり、重いものを持ってぎっくり腰になった経験があるかもしれませんね。
腰痛があると、さまざまな日常生活が制限されてしまいます。そこから体力が低下したり筋力が衰えたりして、さらに腰痛が悪化する悪循環に入ってしまうことも少なくありません。
この記事では、腰痛の予防についてご紹介します。
腰痛予防:生活編
普段の生活の中で、同じ姿勢をずっと続けていたり、頻繁に腰を曲げ伸ばしする仕事や家事があると腰を傷めやすくなります。
腰に負担がかかる作業や、重いものを持つときは自分の力だけで行わず、機械や道具を使って自動化・省力化してみましょう。
姿勢の改善も重要です。自分に合った机やいすなどを使い、不自然な姿勢を避けてみましょう。また、長時間の作業になる場合は、たまに伸びをしたり屈伸したりなど、腰が凝り固まらないようにするのもいいですね。
立っての作業と座っての作業を交互に行うなど、ちょっとした工夫で腰痛を予防することができます。
腰痛予防:運動編
私たちは年を重ねるごとに少しずつ筋肉量が減っていきます。腰回りを支えている筋肉も少しずつ衰えていくため、若いころと同じようには行動できないことがあるでしょう。
腰にかかる負担を減らすためには、定期的な運動が大切です。腰やお腹周りの筋肉を増やすことで、背骨を支えることができます。自分の筋肉がコルセットの役割をしてくれているわけです。
ウォーキングをはじめとした有酸素運動や、痛みの出ない範囲で腰回りや腹筋を鍛えるのもおすすめです。腰痛治療中の方は、主治医の指導を受けたうえで運動するのがいいでしょう。
腰痛予防:食事編
腰やお腹周りの筋肉を維持するためには、筋肉の元となるたんぱく質がかかせません。お肉やお魚、卵など、しっかり食事からとれる献立にしてみましょう。
骨を丈夫にするためにはカルシウムも必要です。食事やおやつに牛乳を飲んでみたり、おかずにちょっと小魚をプラスするなど工夫してみてください。
そしてたんぱく質やカルシウムがしっかりと体に吸収されるためには、バランスのよい食事にすることも大切です。
まとめ
腰痛予防についてご紹介してきました。
座りっぱなしが長く、運動時間の少ない現代人は、腰痛に悩んでいる人が多いと言われています。今はまだ腰痛ではない人も、今後いつ腰痛になってしまうかわかりません。
腰が痛いとあらゆる行動がおっくうになるため、横になった状態で過ごす時間が増えてしまいます。
そうならないためにも、普段から腰痛予防に努めていきましょう。
参考:厚生労働省 腰痛予防対策
提供:株式会社さんぽテラス