睡眠時無呼吸症候群のチェックポイント

眠っている途中で呼吸が止まってしまう病気を、睡眠時無呼吸症候群といいます。家族のいびきが急につまったような音になり、一瞬呼吸が止まっているのを聞いた人もいるかもしれませんね。

ニュースなどでも話題になるので、名前だけは知っているという人もいるのではないでしょうか。しかし、睡眠時無呼吸症候群は誰でもなる可能性のある病気です。自分一人で寝ている人の場合、いびきや呼吸を指摘する人がいないため、気づいていないだけという可能性もあります。

この記事では、睡眠時無呼吸症候群のチェックポイントについてご紹介します。

睡眠時無呼吸症候群の患者数

日本の住民を対象とした研究では、男性の約9%、女性の約3％が睡眠時無呼吸症候群を抱えていると言われています。日本では約10人に1人が睡眠時無呼吸症候群の可能性があるのです。

睡眠時無呼吸症候群が問題となるのは、夜に十分な睡眠をとれないため、日中の疲労感や注意集中力低下、眠気、意欲の減退などの症状が現れるからです。

さらに、睡眠時無呼吸症候群の人とそうでない人を比べると、5年間に複数回の事故経験がある人は、睡眠時無呼吸症候群の人のほうが約2.4倍も多くなっているというデータがあります。自分だけでなく周りの人にとっても睡眠時無呼吸症候群は危険な症状なのです。

自分が睡眠時無呼吸症候群になっていないか、以下のチェックポイントを見てみましょう。

□毎晩、おおきないびきをかく

□睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある

□朝起きたときに頭がすっきりしない

□昼間、我慢できなくなるほどの眠気がある

一人暮らしの人は自分のいびきには気付きにくいですよね。ボイスレコーダーなどの機能を使って、寝ている間の音を録音してみるのがおすすめです。

もしひとつでもあてはまる項目があり、その症状が続いている場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

また、高血圧の人やメタボリックシンドロームの人、上半身や顎周りに脂肪が多くついている人は、睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言われています。

気になる症状があれば、一度かかりつけ医などに相談してみましょう。

睡眠時無呼吸症候群のチェックポイントについてご紹介してきました。

なかには「いびきはかかないけれど実は睡眠時無呼吸症候群だった」という方もいます。十分な睡眠時間を確保しているのに、朝起きた時にすっきりしないなどの症状があれば、睡眠時無呼吸症候群をはじめとした睡眠障害を疑ってみてもいいかもしれません。

睡眠について不安に思うことがあれば、先延ばしにせず一度検査を受けてみることをおすすめします。

参考：e-ヘルスネット　睡眠時無呼吸症候群

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