暑い時期に気をつけたい熱中症ですが、みなさんは普段から熱中症の予防に努めているでしょうか?
水分や塩分をとったり、無理に屋外にでないようにするなどはもうやっているかもしれませんね。そのほかにも、熱中症にはさまざまな予防方法があります。
この記事では熱中症の予防についてご紹介します。
熱中症の予防方法
明日は運動の予定がある、屋外での作業があるなど、外に出る予定が決まっている場合、熱中症の予防は前もって始めておくのがおすすめです。
まず、前日の飲酒はほどほどにしておきましょう。アルコールには利尿作用があるため、お酒が残っていると脱水症状になりやすくなります。暑い季節では、これが熱中症につながる可能性があるのです。
またしっかり睡眠をとることも大切です。暑い季節は夜になっても寝苦しく、睡眠時間が短くなる傾向にあります。寝不足の状態だと体温を調整する機能が低下するため、暑さで上がった体温を下げられず熱中症のリスクが高まるのです。
3食きちんと食べることも熱中症予防になります。1日3食をしっかり食べれば、体が必要としている塩分をとることができます。また、私たちは1日の食事から1リットル〜1.5リットルの水分をとっています。食事を抜いてしまうと、塩分のみならず水分不足になる可能性もあります。
暑熱順化とは
暑熱順化とは、暑さに慣れることです。この暑熱順化が熱中症予防にとても有効なのです。
私たちの体は暑さに慣れるとはやくから汗が出るようになります。汗は体の表面を冷やしてくれるので、汗をしっかりかければ体温の上昇を食い止めることができるのです。
本格的に暑くなる前に体を暑さに慣らしておくことで、暑さに強い、熱中症になりにくい体を作ることができます。
暑さに慣れるまでは、2週間ほどの時間がかかると言われています。十分に休憩をとりながら、徐々に暑さに体を慣らしていきましょう。
熱中症予防グッズ
水分や塩分を補給できるドリンクやゼリー飲料、塩分タブレットなどは携帯しておくとよいでしょう。
帽子は屋外での必須アイテムですが、後ろに暑さを防ぐタレのついているものや、ファンがついているものもあります。自分の運動や作業状況に合わせて選んでみてください。
屋外ではいつでも体を冷やせるように保冷材や冷たい飲み物を入れたクーラーボックスを置いたり、日陰を作れる作業用パラソルを設置したりするのもおすすめです。
また、今の暑さを把握するため、WBGT(暑さ指数)計やスマホでこまめに暑さ情報をチェックしてみましょう。
まとめ
熱中症の予防についてご紹介してきました。
水分や塩分をしっかりとり、こまめな休憩を欠かさなかったとしても、熱中症になってしまうことがあります。
大切なのは、熱中症の予防策をとったうえで自分や周りの人の変化に目を配ることです。少しでも体に異変を感じたら作業を中止してください。
暑さのピークはまだしばらく続きます。今のうちから暑さに体を慣らし、熱中症を予防しましょう。
参考:厚生労働省 「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」
提供:株式会社さんぽテラス