気温が徐々にあがり、毎日の服装が軽やかになっていきますね。
日傘やサングラスを持ち歩いたり、帽子をかぶって出かけることが多くなりました。
暖かさが暑さに変わってくると、熱中症について耳にすることが増えてくるでしょう。
テレビのニュースや天気予報でも、熱中症についての注意喚起が行われるころです。
この記事では、気温が高くなる時期に気をつけたい熱中症についてご紹介します。
熱中症の基礎知識
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
気温がどんどん高くなるこれからの季節に、もっとも気をつけたい症状の一つです。
熱中症について正しい知識を身につけ、自分の体調の変化に注意する必要があります。
また、家族や周囲の人にも気を配り、熱中症による健康被害をみんなで防いでいきましょう。
熱中症にかかりやすい人とは
熱中症は「高温多湿な環境に長時間いる」ことが原因で起きますが、同じような環境にいても、なりやすい人となりにくい人がいます。
特に熱中症に注意すべきなのは下記のような方々です。
・子ども
まず、小さな子どもは体温の調節能力が十分に発達していません。
発汗機能がうまく働かず、熱を外に逃さない場合もあります。
周りにいる大人が気を配ってあげる必要があります。
・高齢の方
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者だというデータがあります。
高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調整機能が低下しているので、注意が必要です。
暑さを感じていなくても、扇風機やエアコンを使って温度調節をしたり、喉の渇きを感じていなくても周りの人が水分補給を促すなどしてあげるのもよいでしょう。
・障害をお持ちの方
障害をお持ちの方の中には、自分の症状を訴えられない方もいます。
そのため暑さを感じていたり体調が悪くなっても、周りに状態を伝えられず困っているかもしれません。
障害をお持ちの方と接する機会のある方は、特に配慮する必要があるでしょう。
熱中症予防とコロナ対策
この春から、マスクの着用は個人の判断が基本となりました。
マスクを外す方も増えてきていますが、まだマスクをして感染を防ぎたいと考えている方もいらっしゃると思います。
これから暑くなってくると、マスクの装着が熱中症を引き起こす原因になることが考えられます。
気温の高い日に屋外で活動するときはマスクを外しましょう。
特に運動時は必ずマスクを外し、自分の体に熱がこもるのを防ぐ必要があります。
コロナへの感染を防げても、熱中症になってしまっては大変です。
自分の体調、気温や湿度などを考え、状況に合わせて臨機応変に対応していきましょう。
熱中症のまとめ
体が暑さに慣れていない6月でも熱中症のリスクはあります。
気温の変化が体にもたらす影響を軽く見てはいけません。
熱中症でダウンすることのない夏にしましょう。
参考資料:厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト
提供:株式会社さんぽテラス