アルコール消毒は万能ではありませんが、手を洗うことができないときには十分有効です。今はビルの入口やお店の入口など、アルコール消毒液がさまざまなところに置いてありますね。
手洗いもアルコール消毒も、感染症予防には欠かせません。両方の正しい手順を覚えて、より効果的に手についたウイルスを減らしましょう。
正しい手洗いの方法
流水で手をすすぐ
せっけん・ハンドソープを手につける
手のひら・指の側面を洗う
手の甲・指の背面を洗う
指の間・指の股を洗う
親指と親指の付け根(膨らんだ部分)を洗う
指先を洗う
手首を洗う
せっけん、ハンドソープを流水でよく流す
なかなか工程が多く、面倒に感じるかもしれません。この流れを2回繰り返すとほとんどのウイルスを排除できますが、普段は1回すれば十分でしょう。
手がひどく汚れたとき、感染症にすでにかかっている人をケアしたときなどは2回洗うと安心でしょう。
正しいアルコール消毒の方法
消毒液をワンプッシュ分(約3mL)手に取る
最初に両手の指先に消毒液をすり込む
手のひらによくすり込む
手の甲にもすり込む
指の間にすり込む
親指と親指の付け根(膨らんだ部分)にすり込む
手首にも忘れずにすり込む
アルコールは乾きやすいので、手早く各部分を消毒していきましょう。乾くまでしっかりとすり込むことが大切です。
手指に使用する消毒液
消毒液と一口に言っても色々な種類があります。
厚生労働省が手指の消毒に使用して問題ない・効果があると推奨しているのは、アルコール消毒液です。
また、十分な消毒効果が得られるのは「濃度70%以上95%以下のエタノール」とされています。もし濃度70%以上の消毒液がない場合は、60%台のエタノールによる消毒でも一定の効果がありますので、使用しても差し支えありません。
アルコール除菌ウェットティッシュを使用する際も、「濃度70%以上95%以下のエタノール」を含んでいるものが望ましいです。
ウェットティッシュではアルコール成分が揮発しやすいので、携帯用ウェットティッシュの場合は専用の蓋を買うのもおすすめです。
100円ショップなどで気軽に購入できます。
洗い残しやすい部分
手洗いでもアルコール消毒でも同じですが、普段意識していない部分や目に入りにくい部分は洗い残しや消毒忘れが増えます。
具体的には、
爪の間
指と指の間
親指と親指の付け根
手のひらのしわの部分
などがあげられます。
次に手を洗うときには、これらの部分を意識してみてください。普段しっかりと洗えていないことに気づくはずです。
まとめ
コロナ禍が長引き、感染症予防に気を使っていると疲れてしまいますね。
ですが、コロナによってわたしたちは手洗いの重要性を再確認できました。
ちょっとした風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどで引き起こされる食中毒にも、手洗いは有効です。
今後も正しい手洗いを続け、病気にかからないように暮らしていきましょう。
参考:厚生労働省「手洗いで感染症予防」ページより
厚生労働省「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」ページより
提供:株式会社さんぽテラス