仕事をしているとき、勉強しているとき、家事をしているとき、ちょっと休憩してテレビやスマホを見ているとき……私たち現代人は多くの時間を座ったり横になったりして過ごしています。自分が座り過ぎであると自覚している方もいるかもしれませんね。
こういった座位行動は特に日本人に多いと言われています。
この記事では、座位行動と日本人の関係についてご紹介します。
座位行動とは
座位行動とは、座った状態だけでなく、ソファやベッドに横になって休んだりテレビを観たりするすべての状態のことをさしています。
最近の家事や仕事環境の機械化・自動化にともなって、私たちは体を動かす時間が減っています。生活が便利になったことによって座位行動の時間もとても長くなっているのです。
心身の健康を維持し、これからも健康でい続けるためには、運動の時間を増やすことに加え、いかにして座り過ぎを減らすかが大切です。
日本人と座り過ぎ
海外の調査によれば、日本人が座って過ごす時間は、世界20か国中で最も長いということがわかっています。日本人の座位行動時間は1日7時間にもなるそうです。
また、厚生労働省の「平成25年国民健康・栄養調査」によると、1日の平均総座位時間が「8時間以上」と答えた男性は38%、女性は33%もいることが明らかになりました。
さらに、代表的な日本人を対象にした最近の研究では、1日の総座位時間が8時間を超えるような「座りすぎている人」の特徴として、過体重であること、未婚であること、仕事をしていないこと、教育歴が高いことが挙げられています。
みなさんも、自分の座っている・横になっている時間がどれくらいかちょっと考えてみてください。
もし8時間を超えているのであれば、今の生活では座り過ぎになっているのかもしれません。
こまめな運動が大切
普段から定期的に運動をしている人であっても、座っている時間が長いと健康被害がでる可能性があります。
座っている時間が30分以上になったら、一度立ち上がってみてください。仕事をしている人であれば、トイレに行ったり飲み物を補充したりするのもいいですね。その場で体を動かせるのであれば、立って伸びをしたり、屈伸したりするのもおすすめです。
まとめ
日本人と座位行動についてご紹介してきました。
日本ではデスクワークをしている人が多く、家事も座ったままするものが多いため、どうしても座位行動の時間が長くなりがちです。
座りっぱなしの時間が長いと思ったら、合間合間にちいさな運動やストレッチを入れてみましょう。ついつい忘れてしまう方は、仕事や家事などの作業の際に、タイマーをかけるのもおすすめです。
座り過ぎを防いで自分の健康を守っていきましょう。
参考:e-ヘルスネット 座位行動の定義とその実態
提供:株式会社さんぽテラス