デスクワークが中心の社会人や勉強時間の長い受験生は、どうしても座っている時間が長くなってしまいますね。
現代の私たちの生活スタイルは、座りっぱなしの状態が多くなりがちです。
ここ数日、どれくらい立って行動していたか、反対にどれくらい座りっぱなしになっていたか、少し思い浮かべてみてください。
座りっぱなしは座位行動ともいわれ、死亡のリスクを含め健康を大きく損なうリスクの高い行動であることが明らかになってきています。
この記事では、座りっぱなしによる健康リスクについてご紹介します。
座りっぱなしによる健康リスク
座りっぱなしの状態が長く続くと、特に下半身の血流が悪くなります。血液が体の中を循環しにくくなると、足のむくみや血栓の原因にもなりかねません。
足のむくみでお悩みの方は、自分の座っている時間が長すぎないか考えてみましょう。
また、座っている状態は立っている状態や歩いている状態と比べて、エネルギー消費量が少なくなります。食べた分のエネルギーをきちんと消費できなければ、肥満や生活習慣病の原因にもなってしまいます。
リビングやソファで座りっぱなしでおやつをずっと食べている、なんて状態になっていませんか?
座っている間は足の筋肉がほぼ使われていない状態です。使われない筋力は当然徐々に衰えていきます。足の筋力が低下して歩くのが難しくなったり、体を支える筋肉が減って腰痛になったりする可能性もあります。
年を重ねても自分の足で歩き続けるためには、日頃から足の筋力を鍛えておく必要があるでしょう。
その他にも、生活の中で座りすぎている人とそうでない人と比較すると、座りすぎている人のほうが寿命が短い・肥満度が高い・2型糖尿病罹患率や心臓病罹患率が高いといった傾向が報告されています。
座りっぱなしにはさまざまなリスクがひそんでいることがわかりますね。
座りっぱなしを減らそう
仕事や勉強、家事などで座っている状態になってしまうのは仕方がありません。重要なのは、座り過ぎの状態を防ぐことです。
会社や家庭でできる座りっぱなしを減らすためのポイントをご紹介します。
会社編
こまめにプリントやコピーを取りに行く
立って仕事をする時間をつくる(スタンディングデスクの利用もおすすめ)
立ってミーティングや会議をする
移動の際は階段を使う
家庭編
立ち上がって家事をする
テレビやネット利用が長時間になると座りすぎとなってしまうため、時間を決める
座位の合間にストレッチをする
生活の中でできる運動を取り入れる
リモコンを手元におかない
まとめ
座りっぱなしがもたらす健康リスクについてご紹介してきました。
普段から運動をしている人でも、仕事や家事のときは座りっぱなしの状態が続くこともあるでしょう。
座っている時間が長くなってきたら、一度立って歩いてみる、軽く屈伸をするなど、自分のできる範囲で体を動かしてみましょう。
参考:厚生労働省 座位行動
提供:株式会社さんぽテラス
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