12月1日〜1月15日は、年末年始無災害運動期間です。
年末年始はおやすみを取る人が多く、普段とは業務体制が違うことも多いでしょう。年末年始だから、という名目でいつもと違う作業も入ってくるかもしれません。
環境や状況が変わると、思わぬミスやケガにつながる恐れがあります。
この記事では、年末年始の災害を防ぐために、気をつけておくべきポイントについてご紹介します。
大掃除がまねくケガ
ご家庭でも、年末年始になると普段はなかなか手の届かない、冷蔵庫の裏や換気扇の中まで丁寧に掃除するでしょう。
企業でも設備を動かしたり、電源を落としたりして、普段メンテナンスできていないところの対応をしているのかもしれません。
こういった大掃除や、設備の点検・修理はとても大切です。しかし、普段やらない作業なだけにケガのリスクがあります。大きなケガにつながらないよう、作業の際はいつも以上に注意が必要です。
会社や工場の大掃除・点検では、作業計画書を作るのがおすすめです。作業の手順や方法を事前にまとめておき、誰が作業してもわかるようにしておくのです。
安全衛生担当者とリスクアセスメントを実施して、無理のない計画を立ててください。
作業の開始前にもミーティングをし、進め方や合図、注意・禁止事項について確認しておきましょう。
大きな作業にはケガのリスクがついてきます。保護具の着用や器具の安全カバー設置など、ひと手間だと思っても怠らないようにしましょう。
冬場の安全運転
交通事故は年の後半になるにつれて増える傾向にあります。特に12月に多く発生しています。
日照時間が短いため視界が悪いことや、路面の凍結がその原因です。冬の運転では、いつも以上に安全運転を心がける必要があります。
出発前には念入りに準備をしましょう。目的地の交通情報や天気は事前に調べておくのがおすすめです。
路面の凍結が心配な地域では、冬用タイヤだけでは対応しきれないこともあります。必ず車にタイヤチェーンを積んでおきましょう。
寒い地域でなくても、路面の凍結は起こります。橋の上や日の当たらない道路、交差点やカーブの手前などは凍結が起こりやすい場所です。
あらかじめスピードを落とし、徐行運転をして危険を回避しましょう。
感染症の予防
冬になるとインフルエンザの流行が問題になります。これはインフルエンザウイルスが乾燥した状況を好むためです。
今年は新型コロナウイルスと同時に流行する可能性もあり、いつも以上に感染症対策に気をつかっていきましょう。
普段はしている換気も、冬になると寒くて避けがちになります。ずっと換気しておくのが難しければ、1時間ごとに5分など、時間を区切って換気してみましょう。
寒くなってくると水が冷たくなり、手洗いうがいも億劫に感じられます。これもまた、冬に感染症が広がる原因の一つです。
必ず石けんなどを利用して、しっかり手洗いをしましょう。インフルエンザや新型コロナウイルスだけでなく、冬場の食中毒を防ぐためにも、手洗いうがいは大切です。
年末年始無災害運動のまとめ
年末年始は長いお休みになることもあり、多くの人にとって待ち遠しいものでしょう。
家族とゆっくり過ごしたり、普段は出かけない場所に旅行してみたりと、楽しい時間になるはずです。
明るい新年を迎えるためにも、年末年始のケガや事故、病気には気をつけて過ごしましょう。
参考資料:中央労働災害防止協会 年末年始無災害運動ページ
提供:株式会社さんぽテラス