睡眠時無呼吸症候群(SAS サス / sleep apnea syndrome)を知っていますか。
睡眠時無呼吸症候群は眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。
眠り出すと呼吸が止まってしまうため、過眠や高血圧などを引き起こす病気のことです。
呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。
これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。
酸素濃度の低下により動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。
さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームがひきおこされます。
中等症・重症の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞・脳梗塞・生活習慣病・眠気による事故などを引き起こし、死亡率が非常に高くなるため、すぐに治療が必要です。
こんな症状が続いていませんか。
ひとつでもあてはまる項目があれば、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。
毎晩、おおきないびきをかく
睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
朝起きたときに頭がすっきりしない
昼間、我慢できなくなるほどの眠気がある など
会社が行う ~未然防止のための取組み~
国土交通省の自動車交通局では、マニュアルを作成し、運転者に対し問診・検査を行い、疑いのある方へは受診をすすめています。就業規定のサンプルもあります。
社内通知として、ポスターによる掲示、チラシの配布等による啓発や、安全衛生委員会、運転者会議、労働組合の会議等での教育などがあります。
就業において遅刻が多かったり、会議中よく寝てしまったり、労務管理として気になる場合は、産業医と面談するなどして、速やかに専門の医療機関で検査・治療を受けることが大切です。
参考資料:厚生労働省:eーヘルスネット
国土交通省
提供:株式会社さんぽテラス