危険ないびきに要注意!
一緒に寝ている家族のいびきが気になって眠れない、自分のいびきで目が覚めてしまったことがある……など、いびきでお悩みの方は少なくないようです。
いびきはただうるさいだけでなく、時に病気のサインとして現れることがあります。
この記事では、危険ないびきと睡眠時無呼吸症候群についてご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群とは
家族がかいていたいびきが急に止まるのを聞いたことはないでしょうか。この時、いびきだけでなく呼吸も一瞬止まっている場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群は、眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下して苦しくなるため、目が覚めてまた呼吸をし始めます。
しかし、眠り出すとまた呼吸が止まってしまうのです。
これを一晩中繰り返すため、睡眠時無呼吸症候群の人は深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気を感じることが多くなります。体が休まらないため、疲労感に悩まされている方もいることでしょう。
また、その他にも呼吸が止まって酸素濃度が下がると、酸素をより体に取り込もうとして心臓の働きが強まり、高血圧になる可能性もあります。酸素濃度の低下は動脈硬化にもつながるため、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。
さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームがひきおこされる可能性もあります。
中等症・重症の睡眠時無呼吸症候群をそのままにしておくと、病気のほかに眠気による事故などを引き起こす可能性があります。睡眠時無呼吸症候群はただのいびきではなく、すぐに治療が必要な病気なのです。
肥満といびきの関係性
いびきは呼吸の際に、空気が狭いところを通過しようとして大きく振るえて音が出ます。
そのため、過体重の人や肥満体型の人は、いびきをよくかいたり、睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言われています。
体についた脂肪が気道をせばめるため、肥満でない人と比べると呼吸がしにくく、いびきが出やすくなるのです。
また、体重が多くなればその分体が必要とする酸素の量も増えます。気道が狭いと呼吸がしにくくなるのに、体に必要な酸素を十分に得られないので、睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなるのです。
いびきにお悩みで肥満も気になっている人には、体重減少が睡眠時無呼吸を解消するのに有効です。
もちろん肥満でない人でも、適性体重を保つことが睡眠時無呼吸症候群を予防するのに重要です。
まとめ
危険ないびきと睡眠時無呼吸症候群についてご紹介してきました。
自分や家族のいびきが気になる方は、一度かかりつけ医に相談してみるのがおすすめです。睡眠外来のほか、内科、呼吸器内科、循環器科、耳鼻咽喉科などでも睡眠時無呼吸症候群の検査や治療が可能です。
快適な睡眠を得て、日中を元気で快適に過ごせるようにしていきましょう。
参考:e-ヘルスネット 睡眠時無呼吸症候群
提供:株式会社さんぽテラス
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