今年は秋が短く、急な冷え込みからあっという間に冬になったような気候ですね。
12月になってからは本格的な冬のシーズンを迎え、すでにストーブをお使いのご家庭も多いことと思います。
この記事では、ストーブを安全に使うためのポイントについてご紹介します。
ストーブ火災による死者
令和3年中の住宅火災の発火源別死者数は、たばこについでストーブが2位になっています。
ストーブの使用は冬に限られるにも関わらず、死者数が多いことがストーブ火災の特徴です。
また、ストーブの種別による死者数の割合は、石油ストーブなどと電気ストーブの割合はちょうど半分程度になっています。
「石油ストーブだから安全、電気ストーブだから安全」とは言い切れないようです。
適切なストーブの取り扱い方
寒い冬を快適にしてくれるストーブですが、取り扱いに注意を払わないと思わぬ火災を招いてしまいます。
下記のチェックポイントに沿って、正しく使えているか確認してみましょう。
ストーブを使用する前に、取扱説明書に従って点検を行う
誤った燃料を給油しないよう、燃料の確認をする
石油ストーブなどに燃料を給油するときは、必ず火を消してから行う
給油後はタンクのふたを確実に締める
電気ストーブやファンヒーターを使わないときは、電源プラグを抜いておく
使用する前に電気コードやガスホースなどに傷みがないか確認する
寝るときや外出する時はストーブを消す
ストーブに異常を感じたらすぐに使用を中止し、製造元や販売店に相談する
ストーブをしまうときは、取扱説明書に従って清掃や整備を行う
ストーブの周囲の状況
ストーブを適切に扱ったとしても、ストーブ周りに燃えやすいものがあっては意味がありません。
下記のチェックポイントに沿って、家の中を確認してみましょう。
ストーブの近くに布団や座布団、衣服などの燃えやすいものを置かない
ストーブの周りや上のほうに洗濯物を干さない
ストーブはカーテンに接触しないよう離して設置する
ストーブの近くでは、ヘアスプレーなどのスプレー缶を使わない
燃料の保管
また、灯油などの燃料を適切に保管する必要があります。
正しく安全に保管できているか、下記のチェックポイントに沿って確認してみましょう。
灯油の容器は金属製もしくはポリエチレン製で、「型式試験確認済証」または「推奨マーク」がついているものを使用する
容器の栓はしっかり締めて密閉する
燃料は火気を使う場所から遠ざけ、直射日光の当たらない冷暗所に保管する
地震などの災害時に容器が転倒したり、落下物によって容器が破損することのない場所で保管する
まとめ
ストーブの安全な取り扱いについてご説明してきました。
ストーブ火災は発火から火が広がるまでがはやいため、大きな被害や死者が出やすい火災です。
ストーブを使う一人ひとりが適切な扱い方をすることで、ストーブによる火災を防ぐことができます。
ご紹介してきたようなチェックポイントを活用して、安全なストーブの使い方を家族みんなで確認しておきましょう。
参考資料:消防庁 ストーブの安全な取扱いについて
提供:株式会社さんぽテラス