11月8日は「いい歯の日」です。
健康な歯でいること、年を重ねて自分の歯で咀嚼(そしゃく)できる状態を維持することは、食事がおいしく、会話も楽しく、表情も豊かになり、全身健康に繋がります。
今回は、気を付けたいお口の衰え「オーラルフレイル」について詳しくみていきたいと思います。
フレイルとは?
高齢期になり身体・心・社会性の衰えにより虚弱になった状態を「フレイル」と呼びます。フレイルは健康と要介護の中間の状態ですが、早く気付き、栄養(食とお口の健康)・運動・社会参加といった生活習慣を改善することで、健康な状態に回復することが可能です。
老化:誰もが迎える自然な衰え
フレイル:身体的・社会的・心理的な問題が合わさって生じる衰え。フレイルは問題に対して適切な対応をすれば、回復可能であることが大きな特徴
オーラルフレイルとは?
お口のささいなトラブルを放置してしまうと、かたく食べづらいものを避けるようになり、お口の機能(食べる・話す・表情を作るなど)が徐々に衰えていきます。
その結果、低栄養や社会参加の減少などを招き、心身機能まで影響を及ぼします。この一連の過程を「オーラルフレイル」と呼びます。
オーラルフレイルの放置は危険です。
年齢や病気など多くの要因の影響を考慮しても、様々なリスクが高まることがわかっています。
(身体的フレイル2.4倍、サルコペニア2.1倍、要介護認定2.4倍、総死亡リスク2.1倍)
オーラルフレイル予防のために
①かかりつけ歯科医をもちましょう
定期的な健診で、歯の健康を保ちましょう
②お口の異常に気を付けましょう
むせやすい、口が乾燥する、滑舌が悪くなったなど、ささいな衰えが積み重なることで進行します。日頃からお口の不調に気を付けましょう。
③バランスのとれた食事
バランスのとれた食事は健康なからだをつくります。
また、様々な食品をとることで噛む機能の低下を防止します。
食事はよく噛んで食べましょう。
参考資料:名古屋市健康福祉局健康増進課
提供:株式会社さんぽテラス