9月は「防災月間」です。
災害に備えるというと、飲料や非常食の準備、家具の固定、避難経路・避難場所の確認などが思い浮かびますね。
ご家庭で実践している方もいらっしゃると思います。
ですが、災害が家にいるときに起こるとは限りません。2011年3月11日の東日本大震災は、金曜日の午後2時46分に発生しました。
発生時、オフィスにいた方も多いのではないでしょうか。
この記事ではオフィスでできる防災対策についてご紹介します。
いつ、どんな場面で災害が起きても慌てないよう、会社全体で対策するのがおすすめです。従業員と会社の資産を守るため、ぜひ記事を参考にしてください。
パソコンの転倒防止とデータのバックアップ
オフィスの防災対策で、パソコンの転倒防止対策は重要です。
すぐにできる対策としては、転倒防止ベルトを使って机に固定したり、滑りにくいマットの上に置くなどがあります。
また、データのバックアップは日頃から行っていますか?
個人のパソコンのほか、データベースやシステムのバックアップは定期的に、そしてこまめに行いましょう。重要なデータは自社とは別のところで保管しておくのも災害対策として有効です。
避難経路の確保
高層階のオフィスで働いている方も多いでしょう。
すみやかな避難のためには、避難経路が整っている必要があります。
出口や廊下、階段等の避難経路に余計なものが置かれていませんか?
2001年の東京・新宿歌舞伎町で発生した雑居ビル火災では、避難路となるはずの階段が各フロアの物置代わりに使われていました。
荷物で経路がふさがれ、44人の犠牲者が出ています。
身の回りの整理整頓はスムーズな仕事につながるだけでなく、大切な防災対策にもなるのです。防災の日をきっかけに、現在の防災対策を振り返る機会としてみてください。
いざ、というときの安全スペース
緊急地震速報が発令された場合や急な地震が起きた際、すぐに社外まで避難できるわけではありません。そんなときのために、一時的に避難できるような安全スペースが必要です。
安全スペースとしては、エレベーターホールや廊下、家具・道具や備品の少ないミーティングエリアが使えます。オフィスで働く従業員だけでなく、来客のためにも安全スペースをいくつか確保しておきましょう。
オフィス家具の固定
自宅にある家具とはまた対策が変わってくるのがオフィス家具です。
地震の際には大型の重いキャビネット、複合コピー機、書類の入った段ボールなどが凶器に変わります。
オフィス家具の転倒・落下対策をしておけば、オフィスで働く人々や来客の身の安全を守れます。また、データや書類といった会社の経営資源を守ることにもつながります。まず身の周りの道具や備品から、防災対策の確認をはじめてみましょう。
参考資料:東京消防庁 家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック
提供:株式会社さんぽテラス
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