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アルコールと健康障害


アルコールと健康障害

普段楽しくお酒を飲んでいる方でも、ちょっと飲み過ぎて具合が悪くなったり、昨日のお酒が残っていてつらい思いをされた経験があるのではないでしょうか。


お酒の飲み過ぎは短期間であっても体に影響を及ぼしますし、それが長期間ともなれば健康障害を引き起こしてしまいます。


この記事では、アルコールが引き起こす健康障害についてご紹介します。


アルコール健康障害と飲酒量の推移


アルコール健康障害と飲酒量の推移

アルコールによる健康障害が問題になってきた背景には、経済の発展による飲酒量の増加があります。


日本では戦後の経済発展もあり、1990年代後半まで飲酒量は増加の一途でした。飲酒量が増えれば、当然アルコールによる健康障害の件数も増えていきます。


近年では高齢化が進んだこともあり、飲酒量が頭打ちもしくはやや低下している傾向にあります。しかし、飲酒の習慣がついた人がお酒をやめているわけではないため、アルコールによる健康障害の問題は依然として残っているのが現状です。



アルコールが引き起こす健康障害とは


アルコールが引き起こす健康障害とは

アルコールが関係する健康障害といえば、まずは「アルコール依存症」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。


アルコールにはもともと依存性があり、飲酒を続け、精神や身体への依存が形成され、飲酒のコントロールができなくなる状態がアルコール依存症です。

アルコール依存症はそれ自体も大きな健康障害ですが、長期かつ大量の飲酒習慣がもたらす他の病気も引き起こしてしまいます。


忘年会や新年会、歓送迎会などが続く冬から春の時期は「急性アルコール中毒」で搬送される方が増えてきます。

急性アルコール中毒では、血中アルコール濃度が急激に上がった結果、意識レベルが低下し、血圧や呼吸数の低下、嘔吐などが起こります。生命に危険をおよぼす可能性もある、危険な症状です。


人によって、血中アルコール濃度が高まるまでの時間や飲酒量は異なります。飲み会の際は、人にお酒を強要したりすることのないようにしましょう。


アルコールは、さまざまな臓器、循環器にも影響を与えています。なかでも肝臓は、最も高頻度で、かつ重症にもなりやすい臓器です。「アルコール性肝炎」「肝硬変」「肝臓がん」などは、飲酒量と大きく関係があります。


その他にも、アルコールの飲み過ぎによって「急性すい炎」や「慢性すい炎」などのすい臓病、「高血圧」や「脳梗塞」などの循環器疾患、認知症リスクの増大なども引き起こされてしまいます。

アルコールのとり過ぎには、害しかないと言っても差し支えないでしょう。



まとめ


アルコールが引き起こす健康障害についてご紹介してきました。


自分に合った適切な量を楽しく飲んでいるうちは、アルコール自体に大きな問題はありません。


お酒を飲んで気分が悪くなったり、飲み過ぎを家族や友人から指摘された時は、自分の飲み方を振り返ってみませんか。

よくない飲酒パターンをあらためることで、自分の健康を損なうことなく楽しいお酒の時間が過ごせるはずです。



参考資料:厚生労働省 アルコール健康障害対策

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